よくあるご質問

太陽光発電の仕組みと働き

太陽光パネルに蓄電することは出来ますか?
太陽電池と呼ばれますが、パネル自体に蓄電することは出来ません。
発電した電力を蓄電して使用するには、別途蓄電池やそれを効率良く利用するシステムが必要です。
モジュール変換効率とは何ですか?
特定の条件の中、「太陽光モジュール(パネル)」に光を当てたときのエネルギー変換効率をいいます。
数値が大きいほど、変換効率が良いので少ない面積で多く発電します。
これに対して、セル変換効率は、太陽電池セル(黒いシリコン結晶板)単独の変換効率で、モジュール変換効率と違って、セル間の隙間のロスを算入しないため、これを使用しているパネルのモジュール変換効率より高い値となります。   
太陽光パネルが影に覆われるとどうなりますか?
影の部分は発電量が大きく低下します、部分的に影が当たっている場合は、そのパネルのみならず、同じ直列回路のパネルにも影響を与えるため、影の面積以上に発電量が低下することになります。通常、太陽光パネルには、影による発電量の低下が大きくならないように、バイパスコンデンサーが組み込まれていますが、効果は影のかかり方で大きく異なります。
製品によって太陽光パネルの品質は異なりますか?
生産方法、管理方法によって品質の差が出ると思われます。(この質問は、かなり困難です。「太陽光パネルの不具合事例ファイル」(書籍)などをみると、特定のパネルに故障の発生率が高いといったデータもありますが、統計例も少なく、それぞれの母数も少ないようで、判断の方法がありません)
経済的メリット以外にどのようなメリットがありますか?
建物に設置した場合、パネルと屋根の間に隙間が出来て断熱効果が期待されます。条件によっては、高性能の遮熱塗料と同等の効果が期待できます。

発電量について

災害等による昼間の停電時でも電気は使えますか?
自立運転機能付きのパワーコンディショナーを使用すれば可能です。使用できる電力は、1.5kW程度が一般的です。
天候によっては発電量に影響が出ますか?
発電量は、日射量に比例しますので、天候によって大きく影響がでます。
太陽光パネル本体が高温になるとどうなりますか?
一般的な結晶シリコン太陽電池の場合は、高温になると発電効率が低下します。アモルファス太陽電池の場合は、高温による発電量低下がかなり少なくなります。設置場所・傾斜角によっても異なりますが、一般的にあまり気温が高くなく日射が強い5月の発電量が、年間を通して1番良くなる事例が多くなります。

耐久性について

設置後のメンテナンスは必要ですか?
モジュールは、設置条件にもよりますが、通常、降雨で汚れは落ちます。ただし勾配がない場合は洗浄が必要な場合があります。
システムの電気機器には、部品毎の寿命があるので、運用マニュアルなどの交換時期を目安にメンテナンスを行う必要があります。
産業用太陽光発電システムの寿命はどれくらいですか?
太陽光パネル自体は各メーカーが20年~25年の長期保障を付けているように長寿命です。
パワコンなどは、定期的な内部モジュールの交換など、適切なメンテナンスを行うことによって、20年間は利用することを想定して設計されています。
産業用太陽光発電システムに保証などはありますか?
太陽光パネルの多くは25年の発電保障となっています。(各メーカーによって保障期間・保障内容は異なります。)
パワコン等の電気機器は、1年保障が一般的ですが、より長い保証を行うメーカもあります。

設置環境について

設置にはどれくらいの面積が必要ですか?
土地の場合、土地の形状・設置場所・架台角度等によって必要面積が変わってきます。
屋根の場合も、屋根の形状、設置場所、取付架台の種類によって必要面積が変わります。

目安として、傾斜屋根の場合、1kWの設置に8~10㎡、土地や陸屋根の場合、1kWの設置に12~18㎡必要です。どちらも日影の条件などで設置できない部分が生じ、より多くの面積が必要となる場合があります。
沿岸部など、塩害地域への設置は可能ですか?
可能ですが、すべての機器の選定に塩害地域仕様を選択する必要があります。
どういったところに設置することが出来ますか?
土地の場合は公的規制等がない場所、また傾斜がない(もしくは緩い)場所であれば、あらゆる空き地に設置可能です。
屋根の場合は一般住宅屋根・折板屋根・陸屋根等に良く設置されます。
(20年設置した状態になり、その間、屋根のメンテナンスができなくなるため、塗装・防水・既存屋根材の状態が悪い場合は、事前にそれらの補修などを行っていただく必要があります。)
太陽光発電に最適な設置条件などはありますか?
年間すべての期間において、日影が生じない場所が第1です。その他の建設条件・電力系統条件などは、専門的な判断が必要となりますので、信頼のおける業者へ確認が必要です。

売電について

系統連系とは何ですか?
電力会社の配・送電設備に、太陽光発電システムを接続し、発電をした電力を電力会社の配・送電設備に送電することです。
全量買取制度とは何ですか?
再生可能エネルギーを電力会社が固定価格・固定期間で買い取る制度です。
余剰電力買取制度は、太陽光発電システムを既存電気設備内に接続し、既存設備内で消費されなかった余剰分だけを売電するシステムを対象としてます。これに対し、全量買取制度は、太陽光発電システム専用の設備内で発電し、ほとんどすべての発電した電力を売電するシステムを対象としています。
年間でどのくらいの収入が見込めますか?
例えば10kWの発電システムの場合、年間発電量を10,000kWとした場合売電価格が32円(税込抜き)×10,000kW=320,000円となります。
(設置場所・設置条件・経年劣化等によって年間発電量は変化します。)
売電収入はどのようにして受け取るのですか?
一般的に電力会社から口座振込となります。
太陽光発電用地の賃借料の相場などはありますか?
場所によって設置条件・造成・電力負担金工事費等が異なりますので案件毎に確認が必要です。

法制度について

グリーン投資減税とはどういったものですか?
再生可能エネルギー導入拡大の為に施行された制度です。
以下のいづれか一つの税制優遇措置となります。(資源エネルギー庁HPより)
①普通償却に加えて取得価額の30%相当額の特別償却
②即時償却(100%償却、全額償却)
③中小企業者等に限り、取得価額の7%相当額の税額控除
産業用太陽光発電を行うにあたって特別な手続き等は必要ですか?
基本的な手続きは、経済産業省に提出する「設備認定」と電力会社との連系手続きとなりますが、設置場所によっては景観条例、農地転用、林地開発届等。特別高圧など規模が大きくなれば工事計画届が必要になります。
産業用太陽光発電システムはどのような土地に設置出来ますか?
他の大規模施設と同様に、様々な規制・検討事項がありますので、専門家による現地調査や役所の聴き取り等を行い、詳細な確認作業が必要です。
工場で太陽光発電を行うメリットは何ですか?
屋根が広いので、大容量のパネルが設置可能です。
また、屋根が2重になるので工場内が夏は涼しく、冬は暖房が利きやすくなります。
工場立地法の改正で太陽光発電施設も環境施設と位置づけられ、より設置しやすくなりました。

その他のご質問

太陽光発電と太陽熱温水器の違いは何ですか?
太陽光発電は太陽の光で直接電気を作り、自家消費も売電もできますが、太陽熱温水器は太陽の熱で自家消費のお湯を沸かします。
太陽光発電でどれくらいのCO2を削減できますか?
従来での発電方法で1kWh発電する際に排出される二酸化炭素の量を0.314㎏/kWhとすれば、10kWシステムで年間10,000kWh発電した場合、3,140㎏/kWh削減された事になります。
システム稼働後の操作は必要ですか? W(ワット)とWh(ワットアワー)の違いは何ですか?
基本的に自動運転を行いますので日常的な操作は不要です、ただし、高圧連系の場合は、停電後に自動復帰できないので、停電後に復帰作業が必要です。
Wは瞬時電力や定格電力を表す単位で、Whは年間発電量などを表す電力量の単位です。
騒音や光害など、近隣地域への影響はありますか?
パワコン・エアコン等は音がするので、設置場所の考慮が必要です。
光害は住宅街での屋根設置ではほぼ同じ屋根の高さなので気にする事はありませんが、住宅地の野建プランや、屋根設置でも間近に高いマンション等があれば検討する必要があります。
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